たまよろちゃん:このところ、色んな事が立て続けに起きて、心が疲れちゃいました。お腹もぱんぱん、何もやる気が起きませんー!こんな時どうしたらいいですか?

Yuki:心のもやもやは、因数分解すること!つまり、心の中身を知ると、心が晴れるのよ~。

<感情は複雑>

嬉しい、悲しいなどの感情は、人間らしく生きるためには欠かせません。

しかし度が過ぎて感情のバランスを崩すと体調のバランスまで崩れてしまいます。

中医学では、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の7つの情緒変化を『七情』とよび、これらの感情が強すぎたり、長期間続いたりするとさまざまな病気を引き起こすと考えます。

<七情と臓器>

中医学における『気』は、内臓や体内の組織・器官の働きを活発にし、生命活動を支えるエネルギーを指します。

気の状態が悪くなると、内臓や組織の働きもスムーズにいかなくなり、病気になってしまいます。

「病は気から」という言葉はここからきているのです。

七情の長期に渡る過度な変化は、様々な不調を気や臓器に与えます。

反対に臓器が弱い場合は、情緒変化などのストレスの影響を受けやすくなるので、日頃から内臓の調子を整えておくことも大切です。

<お腹に触れよう>

チネイザンでは、中医学の七情を、陰陽五行の五情と捉え、腹部の状態を見て、どのような感情が内臓に蓄積しているかを見ていきます。

例えば、右のあばら骨の下、肝臓の辺りが固い、冷えている、押すと痛いといった場合は、怒り、ストレス、欲求不満という感情が蓄積されていると考えます。

このようにお腹に触れることによって、日頃なかなか見えない心の状態を知ることが出来るのです。

<お腹に語り掛けよう>

心の状態を知ることは、とても大切な事です。

普段、私たちは自分の感情について、あまりにも無視し続けています。イメージしてみて下さい。

お腹には常に赤ちゃんが住んでいて何かがあったら泣いたり、怒ったりして、あなたに助けを求めていると。

赤ちゃんをなだめるには、気持ちを理解し、いいこいいこして撫でてあげることが一番ですよね。

それをそのまま自分のお腹にしてあげてください。それこそが感情の浄化であり、自分で自分を癒してあげることなのです。

自分の気持ちが分からない、もやもやしている、胸の奥が溜まっている気がする、こんな時はお腹にそっと手を当てて、お腹の声を聞いてみてあげてください。

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